いつか消える文章

本当は、ペンとノートを持ち歩くことにあこがれている。

歌詞 -52

フロントライトのつづれ織り すかした仕草 形だけのフォークロア 眠れない夜があっても 眠らなきゃならない そこにどんな意味があるのか 濡れ手で粟の 心理戦 虚言が世界であると確信したとき あなた方の目に光が宿る 逆さまの雨傘で 電波の雨を掬い上げ 目…

歌詞 -51

コンサマトリーを捨て去ってでも 一粒種を産み落とし 現世利益を纏えるよう育て続ける たとえ不意に目隠しをされ 都合のよい解釈を付せられ 結果一人前にならなくとも それでやっと 切り株の上に腰掛けられるらしい

歌詞 -50

香煙に煙る 夜の中間点 きりがない寝物語 鱗を滑り 悲憤慷慨のオプティミストが 身辺雑記を買い漁る

歌詞 -49

底の抜けた ブリキのバケツ ひしゃげた取っ手を振りかざし 目玉飛び出る泥仕合 観客席は 欣欣然

歌詞 -48

声に出さずとも聞こえてくる 小さすぎて見えなかった者たち 茨の道は埋め立てられ 手の甲で弾いた黄色い光は いつまでも弧を描く

歌詞 -47

役割分担 露とも知らず 主導権は譲ります 悲しく寂しい 雨音にかき消され 息を吹き返すのは ペトリコール

歌詞 -46

健常者に成り下がり 才能の開花 蛇蝎の如く 誰もが信じる占星術で 与えられた満足 下世話な享楽

歌詞 -45

無知蒙昧のご託宣なにからなにまでヘタクソで茫々たる電子の海思い浮かぶ夢もなく

歌詞 -44

いてもいなくてもいいのならばいないことを望みますそこまで拘りはないもので 進んでも下がってもいいのならば戻ることを望みます方向がわからないもので

歌詞 -43

空に張りつくは上弦の月犬走に座り 教義問答口の大きな先覚者頼んでもいない 用心棒

歌詞 -42

生まれてこの方 辻褄合わせあいにくの雨模様 神は当てずっぽう君の流し目が落ち葉をさらいスタンプカードを埋め尽くす

歌詞 -41

ブライトネス 行く先々で怒る間もなく 月見草 落ち葉の上に漂う霞をラムネの小瓶に捕まえる

歌詞 -40

逆立ちしながら見えるもの形作る 劣悪な羨望 怨嗟の声にその身を任せ悲しみ和らぐ 甘美な響き

歌詞 -39

俯き加減 気もそぞろ生き延びた先に何がある浦の松風 連なる塵芥砂の中では 丁々発止

歌詞 -38

春の歌隠れた先には先客がいてほどけない友情を拝みあっている

歌詞 -37

旅烏は夢から夢へ利殖の才をひた隠し流れ着いたのは青い山

歌詞 -36

冷評の的 嵐のように文字だらけの空 朴念仁流行り廃りに 心が凪いで没交渉 まだら模様

歌詞 -35

浅瀬に潜り 賢しげに蝶番のネジを取り外す 電池で動く 両脚は油をさしても 軋むだけ

歌詞 -34

白日の下 先細り鹿威し 笛を吹き爪痕は 画一的底冷えの 夢枕

歌詞 -33

浮かんだ言葉 携えて寝転びながら 辞書を引く微かな吐息 朝霧に紛らせ城下の市場へ 肩紐きつく

歌詞 -32

明るみに出た 浅学非才何もないと思っていた向かい合う顔 日に焼けた肌からくり時計を もてあそぶ

歌詞 -31

アスファルトの水たまりで 定まる行先ジョウロの先から 天気雨 止まらない車輪 腕は重く乾いた心を すりおろす

歌詞 -30

持って生まれた能力で晩冬の忘れ物 見つけ出す 朝霧が立ち込める段々畑で底抜けた靴が連れ帰ったのは遠すぎる一体感

歌詞 -29

切り傷には絆創膏辛さ控えめ 寓話的贖罪進退窮まり ゴミ箱漁る消しゴムで消した 句読点

歌詞 -28

儚い命 歪められているお使いに失敗 ピースサイン湯船に浮かぶ 大所帯 嗜虐心 出色の出来栄え塵も積もれば 常勝無敗強張る二の腕 軽く燻して

歌詞 -27

風の噂は 枝分かれしたり顔が 急き立てる忍び足で 行方をくらませ大胆不敵 受け身の姿勢

歌詞 -26

災禍は甚大際立つ灯台固すぎる結び目を 目玉焼き 深緑の香り華麗に見切り予定を追いかけ 瞬きもせず

歌詞 -25

机上の空論 縁結び迂回路探す 運の尽き鍋の具材を 決めかねてクヌギの薪を 燃やし尽くす

歌詞 -24

アルミの箱は 再浮上稲穂が揺れる 5時前の空手慣れた嘘 花言葉 胡桃の殻は 通行料門前払い 指をくわえて逆立つ共感 漆塗り

歌詞 -23

先立つ不孝 目を覚まし上等烈火のごとく 追い立てられる 優れた改善 新装開店顔を洗って 引き継いだ人生