意識が戻ってくると、今度は身体的な疲労の蓄積を感じ始める。だから、意識は無いほうが楽だ。"楽"というより"マシ"だ。
朝。昨日の疲れは抜けていない。
上半身、特に両肩から手先までが重い。なにか重量のあるものを持ち運んだわけでもない。原因はなんだろう。
洗濯機を回す。
昼。まだ疲れている。
何もできない。これは寝ているしかないのか。それでいいならそうするけど、働かないといけない。
「働かないといけない」。嫌なセリフだ。生きていく上での忌み言葉。
昼食はカップラーメンで済ませる。
15時を過ぎた。未だ動ける気配はない。
淹れたコーヒーはやたら苦く感じる。
夕方。ダメだ。
もう今日は何もしない。
昔買って放っておいたゲームをしてみる。熱中できず、ただ淡々と進める。面白いはずがない。