いつか消える文章

本当は、ペンとノートを持ち歩くことにあこがれている。

Little Nightmares 2 所感

Steamのセールを狙って購入。年始にプレイした前作「リトルナイトメア」の続編。
隠しエンディングまで踏破。帽子はすべて集めなかった。プレイ時間は10時間程度。
帽子をかぶった少年「モノ」を操作し、前作主人公「シックス」とともにひた走る。
基本的なゲーム性は、ゴールに向かってステージを駆けていく横スクロールのアクションで前作と一緒だけど、ストーリー的には「謎を解き明かす」という目的があり、アドベンチャー要素もある。
 
前作との違いはいくつかある。
ややメルヘンチックな構成物の前作とは異なり、本作はモダンで冷たいコンクリートの建造物の中を進んでいくのがほとんどである。夜のように暗い荒廃した街。夜の学校、夜の病院と、できれば足を踏み入れたくないホラーではド定番のステージを、基本二人で協力しながら抜けていく。

敵から隠れたり逃げたりする場面もあるけど、比較的謎解き要素のほうが多い。また、なんとか捕まらず脱出するだけだった前作から、本作には限定的ながら攻撃手段が用意されているのも特徴。
 
オート操作の少女シックスは、手を繋いでおく必要がないほどかなり果敢に進んでくれて頼もしい。ステージも基本左から右に進むわかりやすい構成なので、シビアな部分はあるけど詰まる要素はないように思う。
 
ただ、ステージのパースが読み取りづらい点も前作同様で、飛びつきたい崖やロープにジャンプで掴めずそのまま落っこちるミスも所々発生した。これは致し方ないのだろうか。
また、蒐集要素であるファントムについてはまだしも、帽子のいくつかは他のオブジェクトに溶け込んでいて見分けがつかず、自力ですべて発見できなかった。ここは攻略情報に頼る必要があった。

ダークとコミカルがちょうどよい塩梅でブレンドされ、その雰囲気が途切れることがない。気味が悪いけどどこか憎めない敵キャラクター、散りばめられた前作との繋がりや伏線、シックスの不可解な行動など、プレイヤーを世界観に浸らせる要素がふんだんに盛り込まれている良作。
 
終。