ずいぶん前にSteamのセール時に買って放置していた。気が向いたので、ようやくプレイ。
ホラー要素のあるアクションアドベンチャー。
舞台からの脱出がゴールである。プレイヤーは基本的に攻撃手段が無く、ルート上の仕掛けを解き、敵の動きや癖を把握しながら出口までひた走る。
基本ステルスアクションなのかと思っていたら、終盤では敵集団の前に堂々と姿をさらして強引に突き進まなければいけない場面もあり、自身の行動の習性に頭の切り替えが必要になる。
分類としては「ホラー」だけど、プレイヤーを驚かせてくる類ではなく、不気味な空間から去りたい感覚を抱かせるゲーム。
主人公視点では、周りのものがやたらと大きく見え、追ってくるのもグロテスクな人間に似た何かである。とても敵わないし、捕まれば何されるかわからない。だから逃げる。
敵を倒したり、何かを解決したりするのではなく、得も言われぬ恐怖から解放されることが目標である。
雰囲気は最高。終始ダークで、気味の悪さがありながらも、キャラクターの動きがコミカルかつ丁寧でずっと見ていられる。ちょっとしたことで鳴るSEも心地よい。
ただ、ゲームとしてはややストレスを感じる場面もある。2.5Dの宿命なのかもしれないけど、パースが判断しづらく、出入り口の通過やアイテムの拾得などで思うとおりにいかなくて往生することが結構あった。ヘンなところで滑落死したり。
ゲーム本編では世界のあらゆるものに関する説明がほぼ皆無。そのため、ネット上には考察があふれる。不気味だけど、引き付けられる何かがあるのは間違いない。
追加コンテンツは値が張るからやらないけど、続編は安くなったら買おうかな。