いつか消える文章

本当は、ペンとノートを持ち歩くことにあこがれている。

LAPIN 所感

Steamのアーリーアクセスで購入だけして忘れていたゲーム。先日正式版がリリースとなったので、やってみることに。
難易度ノーマルでクリア。蒐集品はすべて回収した。

 

概要

2Dのプラットフォームゲーム。元飼いウサギの「リーベ」が、人間の開発により捨てざるを得なくなった住処から仲間とともに新天地を目指すアクションアドベンチャー

 

純粋なアクションゲーム

購入当初は、いわゆるメトロイドヴァニア系の、広大なマップを探索するものかと思っていたら、ほぼ一本道。ジャンプと壁張り付きを駆使し、道中のギミックをひたすらかき分けて進んでいく。
描かれる柔らかな絵柄とは裏腹に、ゲーム性としては純粋にアクションゲームのプレイスキルを要求してくる硬派な作品だ。

明確な悪役というものが存在せず、戦闘シーンは無い。ウサギとあれば天敵が多い気がするのだけど、登場するのはイタチくらいなもので、それからも遮二無二走って逃げぬくことになる。
反面、ステージのギミックは割とシビアに設定されており、水に落ちたりトゲにあたれば一発アウト。

ステージはいくつかの空間に区切られており、遷移ごとにオートセーブが入るようになっている。アウトとなると即刻セーブ地点から再開となる。何度もやり直すことが前提のバランスである。
追いかけられる場面を除いて制限時間は無いけれど、後半になると細かな入力が続く場面もある。正確なボタン捌きが必要となる。

といっても、胆力が必要になるのは蒐集アイテムを集める場合で、単にステージクリアを目指すだけであればそれほど難しいものではない印象。
 

ウサギ模様

冒険が進むにつれ、四匹の仲間と親密になっていき、各々の抱えるバックストーリーや関係性が明かされていく。

ウサギのメンバーは全員が帰結主義利他主義的な考え方を持っていて、それに沿って行動する。それがどういった事情で育まれたのかがわかってくる。
……ウサギって、子育て以外では連れ立って行動しないんじゃなかったっけ? という疑問はひとまず置いておいて。

仲間との会話イベントは必須でないものがほとんどなので無視して駆け抜けてもいいのだけど、ここはやはり作品の没入感がまったく違ってくるので、RTAでもするのでない限りはちゃんと観ておきたい。
 

どこか物寂しい雰囲気

アクリル絵の具で描かれたような、柔らかくもコントラストがある程度高いタッチの舞台を進んでいく。人間の知らない「ウサギの世界」が広がっている。

草木が繁茂しているステージが基本で、遺棄されたような建造物があったりもするためポストアポカリプスと勘違いしそうになるけど、一応は現代であり、人間の生活風景も描写がある。このファンタジーと現実世界の境界線を縫うように駆けていく冒険活劇は、不思議と物寂しさを抱かせる。自然と「ウサギ目線」になるからだろうか。

ただ個人的には、画面手前のオブジェクトの描写だけでももう少し写実的に細部まで表現してほしい感がある。せっかく印象的な風景が多いのにもったいないと思ってしまう。
 

まとめ

ロープライスのインディーゲームなのでボリュームはやや少なめだけど、実直にプラットフォームゲームを楽しみたい、という場合にちょうど良いゲームだ。

 
終。