二度寝で10時半起床。目が覚めて時刻を確認したら「え?」と声が出てしまった。
意識が自身や他人に向かわずに、無機物に構っているほうが平穏だ。
自分のためでも誰かのためでもなく、それをするための理由はなく、したところで何も変わらず、自分の中の何かが満たされるだけ。ドラマが生まれないもの。もしくは、生まれても自分の中で閉じているもの。
いつでも手を止めて、辞められる。そのまま放置して腐らせたっていいし、眠いなら寝たっていい。どうせ世界は変わらない。そういうものでないと続けられない。
主に「仕事」と呼ばれる行為が苦しいのは、そこにどんな理由を持ってきたとしても、際限がないからだろう。
自分がお金を得るためだったり、自分以外の個人や組織に貢献するためだったり。対象が存在し続ける限り、そこに向かい合わなければならない。
別にそれで何も感じないなら問題ない。でも、自分の場合は何をしたところで、そのうち「する必要ないんじゃね?」となって、ただの苦行になる。
柔い生綿が徐々に首を絞めていくものだから、足が地面を離れる前に振りほどく。呼吸を整え動けるようになると、もうわざわざ首を吊るようなことはしたくないから、元の立ち木には近づかない。
その繰り返し。
目的がないと続けられない、という言説はその通りだと思うけど、実は目的のために支払った代償が思いのほか重かった、なんて印象が、自分の中では大きいんだよな。何に携わったところで、結果はどうであれ、必ず発生するから。
何に対しても熱中できないことへのいいわけ。
荷物を発送したい。でも雨が降っているので、引っ越してからまだ一度も寄ったことがない最寄りの郵便局まで歩いていってみることにした。
足首を痛めてからそろそろ一週間経つ。しかしまだ引き摺っていて、しばらく歩いていると痛みがぶり返す。自転車のペダルを踏むのはあまり問題にならないのだけど、受け渡しでどうしても歩くから、そのうち痛み始める。
どうにもならない。安静にするのが一番だとしても、そうもいかない身だからな。
気が向いたので、先日秋葉原で手に入れた放熱シートを、パソコンに組み込むことにした。
自作のデスクトップパソコンに搭載しているM.2 SSDの、ヒートンシンクの「オイルブリード問題」を、シート交換だけでうまい具合に解決できるかを試す。
手に入れたのは、ワイドワークの「シリコーンフリー放熱シート」。
材料のシリコンが問題ならシリコンじゃない素材に代えちゃえばいいじゃない、という安直な発想から入手。
ただ、じゃあこの原材料は何なのかというと、よくわからない。絶縁性があることは謳っているけど……。
作業としては単純で、既存のシリコンシートと同じ大きさに切って、ヒートンシンクに貼り付けるだけ。
長辺が約70mm、短辺が約20mm。0.5mm厚かつ柔らかい素材なので、カッターで簡単に切れる。加工のしやすさも、この製品を選んだ理由の一つ。
使用しているヒートシンクは両面実装のM.2 SSDに対応する製品で、シートはM.2 SSD1枚あたり2枚作らなくてはならない。計4枚となる。
切り落としたら、ヒートシンクに貼り付ける。
この製品は片面粘着。黒いほうの面がくっつくので、そちらをヒートシンク側に。
ただ、灰色の面もそれなりにネバつくので、汚れや埃をなるべく付けないようにしたい。
あとは元通り組み立てて、パソコン内に戻すだけ。気になる温度比較。テストした条件は以下の通り。換装前と後で共通。
- 密閉型パソコンケース内に収めた状態
- ヒートシンクに風を当てない
- 負荷は「CrystalDiskMark」2周
- ファイルサイズを「2GiB」に変更した以外は、デフォルトの設定
- 1周したら温度が落ち着くまで待ち、その後もう1周
- 室温26度
結果、2枚ともシート換装前後での値の差は小さかった。
見たところ、温度の上昇の仕方にも特に変化がなかった。
これでもし換装後に温度が大幅に上昇していたら、シリコンシートを定期的に交換するしか手立てがなかったので、とりあえずひと安心。
あとは、長期運用で異常が出ないかどうか。おそらく大丈夫だとは思うけど、半年くらい経ったらシートの状態を確認したほうがいいかもしれない。
最近睡眠のリズムが崩れがちだ。今日は早く寝よう。