いつか消える文章

本当は、ペンとノートを持ち歩くことにあこがれている。

2021/02/02 (火) ナンプラー/いま、台湾で隠居してます

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脚は少し良くなったか。それ以外が一向に治らない。
そういう時期なのだろう。たぶんもうしばらく続く。
できることは何もない。自然治癒を待つだけ。
 
悲しみ

7時に起きる。室温が19度もある、変な節分の朝。
寒くないはずなのに、目が覚めたときは胎児のように布団の中で丸まっていた。
 
卒業
 
何か食べなきゃとカレーを作ったけど、匂いがキツイ。いつもは何ともないナンプラーが、今日はダメみたい。臭いと感じる。
なんとか腹に収めたけど胃もたれしている。失敗。
 
「助けて」ったって、助けようがないものね。
 
ウーバー配達。やっぱり脚はまだ重い。
せっかく珍しくうまいことショートドロップで周回していたのに、最後に10kmのダブルピックに当たり撃沈。
 
仕事のあと、郵便局とスーパーに寄る。
温泉に行くか迷ったけど、止しておく。もうちょっと体調が戻ってからのほうがいい。
 
帰宅後昼寝しようかと思ったら、遠くで子供がいつまでもギャン泣きしていて、イライラして寝られない。

コーヒーを淹れる。
 
「いま、台湾で隠居してます」(著:大原扁理)を読み終える。
いま、台湾で隠居してます

いま、台湾で隠居してます

  • 作者:大原 扁理
  • 発売日: 2020/12/13
  • メディア: 単行本
 
東京で低所得生活を長期間実践してきた著者が、台湾でも同様の生活ができるか試してみたという。丸3年の「台湾隠居生活」のルポルタージュ的エッセイ。
 
台湾は、日本よりおおらかなのだそう。
移住1年目はさすがに"慣れ"の期間に充てられたものの、従来の生活スタイルは変えることはなく、むしろ日本よりもやりやすいことがわかったという。
台湾って確かに、決まり事について、セーフとアウトの境目がずいぶんぼんやりしてる気がする。
(p.152 第3章 台湾の隠居生活に根が生える より)
ライン引きはされている。だけど、それをどう適用するかは現地人が個々で判断されている。著者の周りにいる人々のおおらかな生活ぶりからは、そんな印象を受けた。良いか悪いかといえば悪い。けどまあ、それはそれとして、人としてしなければならないことは自分たちでやっちゃうよ、みたいな。隠居しているのは郊外だけど、台北市内でも割とそんな感じというから面白い。

おおらかであるのと同時に、それを声高に咎める人がいないのが重要だという。良い意味で他人に興味がない。国民の自由を保障しておきながら実際には他罰的な人間が多くて窮屈に感じる我が国とは対照的。「民度が高い」とはこのこと。
それでいて、コロナ蔓延防止への政府の対応がしっかりしているのも対比として面白い。生活する人はユルく、でも抑えなければならないところは頭からガツンと抑える。素晴らしい。どこかの国も見習ってほしい。ウイルス発生源の国とは歴史的にも密接だしすぐ隣だから危機感が違う、というのもあるだろうけど。
 
外国人で、しかも観光客でもない人間に対して市井の台湾人が親切にしてくれることが多いという実感は、日本人がある程度信頼されていることを差し引いても、本人の人柄によるところが大きいと思うのであまり参考にはならない。
ただ、その「おおらかさ」がそこに住む人間の性格に合っているかどうかという点で、著者はビンゴだったのだとは思う。適当を嫌いなんでもキッチリしているほうが過ごしやすい、正反対の人もいるだろう。現代日本に根付く国民の風土、風潮に慣れ親しんだ人が台湾に住めば、フワっとした規律や人間にイラっとすることも多いんじゃないかな。もともと台湾という国に興味があって事前に調べ上げていた著者にとっては、想像通りだったのかもしれないけれど。
いつだったかTwitterで、台湾在住だけど現地人との対話にイライラして我慢ならんから日本に帰りたい、みたいなことをつぶやいていた日本人を見かけた。著者とは対照的だ。そういう人はたぶん、日本社会の様式に倣っていられて、それが苦にならない人なのだろう。「国民性」かどうかはわからないけれど、そういう人がいたっておかしくないし、むしろ大半かもしれない。
どこの国でもそうだろうけど、日本の感覚をそのままほかの国でも適用してはダメなんだよな。
 
「日本はお金持ちには優しい」というのは同感。お金をたくさん持つことが前提のルール作りをしているから。
そのうち日本に住めなくなる。そんな予感がしている自分でも台湾なら住めるんじゃないか。そんな気にさせてもらった。
実行するかはさておき、まずは土地に縛られない、インターネットをちゃんと活用できる仕事を見つけなければ。

もう、子育てとか少子化とかどうでもいい世代だもんね。
「我が国に子供はいらない。作らせない」という意向の表れ。
いいんじゃないのかな。減らしたいならそれで。でも、「ちゃんと」減らしてくれよ。

今日は一日中胃がおかしい。
夜は適当にパンを食べる。甘い甘い菓子パン。それくらいしか食べたいと思わないのだから仕方がない。

夜。
古いパソコンの分解と処分をしたり、部屋干し用の物干し竿が折れそうだったので対策を練ったり、楽天モバイルの設定をしたり、粗大ごみの申請をしたり、細かいことをいろいろした。身体が動くうちに気を向かせてやっておきたいから。
頑張った。疲れているのに。