真面目になることもできなくなってしまった。
あとは、何が残っているのだろう。
風で吹き飛ぶようなカスみたいな資産が消えていって、何が残るのだろう。
残滓すらないかもしれない。
悲しみしか生まれない。
もしかしたら、このあたりが限界なのかもしれない。
でも、終わらせられない。
誰も、何も見ないでほしい。
弱くもなければ、強くもない。
いや、弱い。弱まってきている。
先が見えないのは解った。
現実を受け入れる速度が遅すぎて、生きているうちに消化できないことも解った。
だから、苦しまないでくれ。
何も成せないことを恥じないでくれ。
誰かのせいにしないでくれ。
誰かの真似で生きてきた。
自分に出来そうな、理解できそうな何らかの物真似をすることで、自分を構築してきた。
そんな自分が、オリジナルになれるはずがないのだ。
そこだけでも受け入れてくれ。
いや。違う。
そんなことはどうでもいい。
無から何も生み出せない。それも気づいていた。
でも、生み出し方がわからないから、利用したのだ。
それでうまくいかないなら、何なのだ。
悲しい理由はなんだ。
何も食べずに、ひたすら眠りこけていればいいのか。
そうしたい。それもできない。
頭が良くなりたい。
自分の理解を超えたい。
オツムが弱いから、苦しいのか。
生きることのいっさいを放棄したい。
性欲をなくしたい。
泣きたいけど涙が出ない。
息もしたくない。