いつか消える文章

本当は、ペンとノートを持ち歩くことにあこがれている。

2023年4月 身辺雑記

 

日記

 

4月1日(土) サブスク

ウーバーイーツのサブスクリプションサービスに入会した。1か月の無料期間と、入会特典のクーポンが使えるので、ひと月だけ利用するつもり。
 
今の自分の収入では、定額サービスの数百円の月払いすら惜しいくらいなのだ。ただ、ウーバーイーツに限らずフードデリバリーを提供する各社の諸々の手数料が、この一年くらいで異様なほど値上がりしている。貧乏なのでフードデリバリー自体ほとんど利用しないけれど、まったく使わないわけではない。以前は不定期に配布されるクーポンと組み合わせて単発で利用すればよかったけれど、今の目玉が飛び出るほど高騰している手数料では、むしろ月々のサブスクの支払いをするほうが安上がりになっていることに気づいたのだった。
 
忘れないよう、退会日をスケジュールに書きこむ。そんな自分がなんともケチくさくて、虚しくなる。
 
一日に一枚、一度だけ使える110円のコーヒー券がスマホに配付されるらしい。
なんじゃそりゃ。それはサブスクリプションではなく「回数券」というものでは?
サブスクという単語をなんとしても使いたかったのだろうか。
 
でも、今後登場する定額サービスは、こんな感じになっていくのかもしれない。
既存のサービスも、価格が据え置きのものは内容がどんどん渋くなっていって、内容が据え置きのものは価格がどんどん高くなっていくような気がしている。
 
自分もケチくさければ、世の中もケチくさくなっていく。
みんな余裕が無いんだ。仕方がない。
 

4月2日(日) 桜の木

目黒川の桜でも見に行こうかという気になったけれど、花見をするには見ごろは過ぎているだろうし、そのためだけに東京まで足を運ぶのもな、となり、結局気になっただけで終わった。
 
自宅の近所は、梅の木はそれなりにあるのだけど、桜はてんで見かけない。
桜の花は、先日新横浜に出掛けたさいに、横浜国際総合競技場の近くを歩いているときに川沿いに咲いているのを、たまたま見かけた。一応それで花見ということにしておこうか。
 
最近、散歩を兼ねて、朝方のスーパーまで食糧の買い出しに行くことにしている。昼夜逆転が定着して昼間に眠る生活になってから、コンビニ以外で買い物をしようとすると開店時間直後か夜の閉店間際のスーパーを利用するしかない。ランニングをしない代わりに、外がまだ静かなうちに朝から開いている店舗まで歩くようになった。
 
その帰り道、いつもとは違う道を使ってみたら、一本だけ立っている桜の木を見つけた。

一部は散って若葉が芽吹いているけど、まだこれから咲こうとする部分もあるっぽい。若い木なのか枝がしなやかで、生命力みたいなものを感じる。住宅の敷地内っぽいし、わりと近年に植えられたものかな。
なんだ、全然無いわけじゃなかったのか。
ほかにはないかとあたりを見回してみると、遠くの竹林のなかにも紛れるように淡いピンクを発見する。
桜、花が咲いていないとそれとわからないだけで、じつはそれなりにあるのかもしれない。
 
やっぱり行けばよかったかな。目黒川。
 

4月6日(木) 愚かなジャンキー

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