いつか消える文章

本当は、ペンとノートを持ち歩くことにあこがれている。

2024年1月 身辺雑記

 
 

日記

 

1月3日(水) 蒲柳の質

かなり久々に実家に帰った。といっても、実家はけっこう頻繁に引っ越しをしていて、今回向かった先も自分にはまったく縁もゆかりもない見知らぬ土地であり、「郷土に帰る」という感覚は微塵もない。かといって、見知った人物の住処にあがりこむので、特段旅行気分にもならない。
 
年末にワクチンを接種した影響が残っているのか、はたまた環境が致命的に合わないのか、昨日あたりから片頭痛が始まった。それもかなり強烈なヤツで、常に頭を絞めつけられるような痛みと吐き気を伴うものだ。
特になにも準備をしていなかったので成り行きに任せるしかなく、昨晩から明け方にかけて時たま洗面所に駆けこみながら痛みをこらえた。眠ろうにも痛すぎて眠れないし、むしろ立っているほうがラクだったりする。家族の誰かからロキソニンを分けてもらうまで、その痛みを紛らわすために常時頭を振り続けているよりほかなかった。
 
新年早々地獄の様相だった。
強烈な片頭痛の原因はほぼ間違いなく、実家で過ごしたことだ。環境の面でいろいろ細かな不都合が重なって引き起こされたのだろう。水道水の質の違いや、常に鳴り響いているテレビの音、常に人の気配がする空間に居続けることなど、本当に些末なことだけど、それらに自分が徐々に適応していく前にギブアップしてしまったのだ。
なかでも一番の要因は、合わない枕で睡眠をとったことだ。多少合っていない程度であればそれなりに眠れてしまうのが、むしろマズかった。
 
蒲柳の質とはこのこと。でも、こんな身体であるからこそ適応障害になったんだよな、と納得もする。
 
翌朝、薬が効いて動けるようになったところで、さっさと帰ることにする。
先方には迷惑かけっぱなしで申し訳ないし、飲みこんだロキソニンは最後の一錠だった。これ以上ここにいる理由がない。
 
わざわざ体調を崩すために帰省したようでアホらしい。ただ、先月末もそうだったように、年末年始って昔からどういうわけか体調を崩していることが多いんだよな。
 

1月4日(木) 変わり身

実家から帰宅後、酷かった頭痛はすぐさま和らぎ、いつもの体調に戻った。この変わり身の早さ、身体の正直さは、なんだか笑えてくる。
 
今後はますます、自分が納得して構築した環境にしか住めなくなっていくのだろうか。周りに不快なものが有無を言わず徐々に増えていき、それらをいよいよ排除できなくなったというところで、自分は生活を続けていけるのだろうか。
 
今年は、住環境についてもう少しまじめに考えないといけないような気がする。
 
頭痛はある程度引いたけど、痛み止めを飲んでいないのに薬で痛みを強制的に抑えているような違和感が残っている。しばらくは動かないほうがいいか?
 

1月7日(日) 人工物

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