今いるオンボロアパートは外構との境目が隙間だらけで、虫の侵入を簡単に許してしまう。害虫忌避のスプレーをまき散らしても限界がある。真っ先に対策したかったエアコンのダクトも、室外機が手の届かないところに設置されていて不可能。
以前住んでいたマンションでは、虫自体見ることが稀だったのに。お金で快適な環境を買っていたんだなとつくづく思う。今後もここに住み続ける限り、虫との格闘は定期的にしなければならないのだろうと思うと、ゲンナリする。
泡立てた中性洗剤をぶっかけてから、ちり取で掬って外に出す。
駅近の街中から郊外に引っ越して4か月。未だに慣れないこともあるけれど、大方生活パターンが定まってきた。そこで感じるのは、思いの外低家賃の恩恵を受けづらいこと。
まずインターネット。建物に光回線が引かれていないので、使おうとすると新規工事が必要になるうえ、単独で引っ張ると集合住宅なのに戸建住宅扱いになって、月々の利用料が以前よりだいぶ割高になる。固定回線の利用を諦めた理由だ。楽天モバイルがエリア内なので使っているけど、先月末から実質電波が止まった状態で、改善される兆しもしばらく無いだろう。
また、今までは駅前まで出れば大抵のものが揃っていて、気が向いたらチョロっと歩いていって用事を済ませられた。特に食糧に関しては、夜間のスーパーで値引きされた弁当を確保できれば何を食べるか迷うことなく、かつ安価に一食を整えられた。それが、近辺はなにもない田舎だからか店自体が早い時間に閉まってしまうし、値引きの幅も小さい。近場に食料品店がなく、あっても弁当をほとんど置いていない。弁当や惣菜などは、同じ食品でも都会の店のほうが見切り品の値引き幅が大きくて結果的に安く買えてしまうのだった。だからといって買わないでいても、代わりにフードデリバリーを利用する回数が増えて、食費はむしろ上がっている。
そのほか、先のような害虫対策用に必要になるものや、駅や役所などを利用するまでの交通費、古い型のため消費電力が大きいエアコン等々、地味に、細々と、しかし確実に避けられない部分で出費がかさむ。
出てゆく金額が同じなら、支払う家賃をもう少し上げてでも、しっかりした建物で多少なりとも利便性の良い場所に部屋を借りたほうが、結果的に住みやすかった気がしてならない。
新しいコーヒーミルが届いた。早速使ってみる。
所感を別記事にまとめた。
今まで使ってきたミルで挽いた豆は、粒子の大きさがてんでバラバラだったことを思い知った。砕かれたコーヒー豆って、本来はこんなに綺麗な粒状だったんだな。
夕方、配達業務に出ようとしたタイミングで雨が降ってきた。インセンティブが高めなので出掛けるつもりでいたけど、どうしようか。
どうやら、いつも稼働している駅前周辺地域は雨どころか雲が全然掛かっていないらしい。同じ市内なのに天候がこうも違うとは。
じゃあ、出るか。
やたら高いインセンティブの割に、需要は通常の土日と変わらない感じ。特別多くはないな。
高頻度でサイレンを鳴らした救急車と出くわす。
今日もやはり20時で打ち止め。ちょうど脚が重くなってきたところだし、帰るか。
雨は全く降らなかった。だけど、自宅に着いてからしばらくするとまた降り始めた。
自宅と駅前、どんだけ離れてんだ。
