いつか消える文章

本当は、ペンとノートを持ち歩くことにあこがれている。

2020/12/26 (土) カッコ悪い記憶/調子が悪い

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高校生の時、バンドを組んでいたことをふとしたときに思い出すことがある。
文化祭での発表の際、ほかのメンバーは思い思いの衣装を身にまとって演奏した。しかし、自分は学校の制服のままステージに立った。
バンドメンバーの誰かから、
「着替えないの?」
と声をかけられた。
「うん。このままでいい」
とか、そんな感じで返事をしたと思う。すると、
「勇気あるね」
と言われてしまった。
勇気。
楽器を演奏したいがためにバンドを組んだようなものだ。ステージに立つのはオマケ。外面に拘りはなかった。
ほかのメンバーも、それ以上何も言わなかった。特に決まった衣装があるわけでもなかったし、それほど興味もなかったのだろう。
ステージ用の衣装的なものを用意しなかったのは、いちいち着替えるのが面倒くさかったというのもあるけど、なんとなく「カッコ悪い」と思っていたから。
カッコつけるのがカッコ悪い。いかにも「俺達バンドやってるんだぜ!」とアピールするのがダサい。そもそも校内バンドでそんなことする必要あるのか? とか。ただのコピーバンドだしな。
別に勇気は必要なかった。ステージに出て、演奏して、去る。それだけだったから。むしろ、学校で制服以外の服を着て人目に付こうとするほうが勇気が要る。
もしも当時、勇気とやらを出してそれっぽい衣装を着て演奏していたとしたら、この思い出は今どういう印象になっていただろうか。いつまで経っても小っ恥ずかしくて、後悔していたんじゃないか。
言い換えれば、高校時代にバンドをしていたという記憶が今思い返してもあまり恥ずかしく感じないのは、自分ひとりだけカッチリ着こなした制服のままステージに立ったからだ。当然無意識ではあったけれど、"楽曲の奏破"という目的以外の余計な所業を振り払っていたからだ。
自分が過去行ってきたあれやこれやに関する大抵の記憶は、恥ずべきこととしていつまでも付き纏って、思い出すたびにモヤモヤした気持ちになるものだけど、そうではない記憶もあったのだ。めずらしい。このまま変質しないでほしい。
当時の自分、よくやった。
 
やっと文章にできたな。
寝よう。
 
本が読みたい。
 
10時に起床。最近起きるのが遅い。
 
何もしたくない。
昨日の頭痛は治まったけど、眩暈がある。
最近どうにも調子が悪い。疲労だけが原因ではない気がする。歳か。

誰か他人が作ったとても素晴らしいもの=金
振り回されているのは確か。

何もしたくない。
本を読みまくりたいのに、それもできない。キーボードの改造にも着手したいのに、それもしたくない。
体より、脳に力が入らない。頭に粘着質の何かがベットリ付いているよう。寝たほうがいいのだろうか。
とりあえず、コーヒーを淹れる。

午後もダラダラとYouTubeを観る。
イライラしている。でも、寝てしまって何もできないよりマシだから起きている。そんな感じ。
眼球が未だに痛い。

何から何まで調子が悪い。

何もしたくない。
それなら仕事をするべきなのだろうけど、それもしたくない。
そんな身分じゃないのに。

こういうおかしな頭の日は、普段あまり飲まないアルコールを試してみることにしている。ショック療法みたいなものだ。
結構前に買っておいたロング缶のビールを一本空ける。しかし、あまり効果はなかった。

甘いものが欲しくなったので、閉店間際のスーパーに行くことにする。
ここでも身体に刺激を与えるため、あえて薄着で外を出歩く。これも大した効果はなかったけど。
普段まず口にすることがないフルーツサンドが半額だったので購入。とにかくパターンから逸脱した所作を心掛ける。
なんだかな。できることなんて所詮こんなもんだ。

日付が変わる前。ようやく読書をする気になってきた。
眩暈は続いている。

何もしなかった。