いつか消える文章

本当は、ペンとノートを持ち歩くことにあこがれている。

(noteアーカイブ)2020/11/20 (金) 夜のこと

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恐ろしいことに、またメカニカルキーボード関連の情報を漁っている。
先日さんざん弄っただろうに。これ以上どこに手を加えようというのだ。
自分の単細胞具合が、本当に嫌だ。

気が向いたらやろうと思っていた雑務が溜まってきている。
いい加減、ひとつずつこなしていこう。

子供のころの、理解できない虚栄心。

news.livedoor.com

学校側が遺族に「突然死ということにしないか」と提案した上、私立校を監督する長崎県学事振興課も「突然死までは許せる」と追認していた

あたしも、突然死ということにしてくれないかな。許してくれないかな。

横浜でウーバー配達。
曇ってはいても、11月下旬とは思えない陽気。23度ある。
過ごしやすい。この気候がずっと続いてほしい。

昨日せっかく温泉でほぐした脚が、どうにも重い。

これから、どこへ行くのだろう。

夕方。YouTubeを観ていたら1時間ほど意識が飛ぶ。

「夜のこと」(著:pha)を読み終える。

夜のこと

夜のこと

  • 作者:pha
  • 発売日: 2020/11/20
  • メディア: Kindle
 

女性関係で悩めるひとりの男性のことが描かれている。
著者の実体験が基になっているらしい。私小説ということか。だとしたら、すごくモテるんだな。
様々な女性とのセックスが絡む恋愛模様を、それぞれ短編として綴られている。硬い表現がほとんどなく、なんとなく詩的な趣きで、一気に読んでしまった。
おそらく夜の闇を表現しているであろう濃紺の地に浮き上がる白字のページが、新鮮でおしゃれ。凝ってるな。

20代前半、人の性について描かれた小説をいくつか読んだ記憶がある。その頃はたぶん、エロ本を開く感覚で読んでいたのだと思う。
でも、艶めかしい描写が頭をかき回す一方で、「そういう世界もあるんだよな」という、冷めた感情もあった。性行為という人間のみならず生物の生物たる根幹を成すものであるのに、別世界のお話というか、自分には関係の無いこととして傍観していた。
しばらくして、その手の本を読むのをやめてしまった。

自分の人生には、セックスというものがそこまで入り込んでいない。
もちろん性欲はある。だけどこの小説のエピソードにあるような、実際に会った女性ですぐに「セックスしたい」と感じた人は、たぶんいなかった。人としての魅力を感じつつも、一人の人物を性の対象として見られるようになるまで、ものすごく時間がかかるのだと思う。
そんなだから、おおかた体を重ねるほどの関係まで進んだことが無しに等しい。でも、特別不純な理由もなく、会って早々セックスをするというのもあるらしい。個人の様々な機微をすっ飛ばして行うのは、なんとなく憧れるものがある。
ただ、今でもやっぱりどこか他人事の立場を貫きたがっている。他人事で間違いはないのだけど。
たぶん、自分は生身の人間をそれほど必要としていないのだろう。
それは、若いころ一度だけしたセックスが、それほど気持ちの良いものではなかったからだろうか。
行為中「なんでこんなことしているのだろう」と馬鹿らしくなってしまったのは、やっぱり自我が強すぎたせいだったのだろうか。
湧き出る欲望の解放なら自慰で十分だとしている自分は、淡白すぎるのだろうか。
もし、この小説にあるような、人生の片隅に常に性行為の可能性をぶら下げておくことができたのなら、求め求められる状況に持ちこめるような性格だったなら、意識がハッキリしてやたら元気になる夜の時間も、得てして文字通り気が遠くなるような昼の時間も、まったく別のものになっていたのだろうか。

こんなことを考えるのも久々だけど、思考パターンが全然進歩していなくて悲しくなる。でも、徐々にどうでもよくなってきてもいる。
今更ね。今更。