久々に集中してゲームするか、ということでSNS上で紹介されていた新作をやってみる。
プレイスタイル(難易度)「簡単」で、とりあえずストーリークリアまで。
マリオ3+ゴエモン
2Dドットの横スクロールアクションで、ステージセレクトのマップから各ステージに入り、ジャンプと踏みつけ、浮かんだブロックを叩いてアイテムをゲットするなどしながら、敵とステージギミックをかい潜りゴールを目指す。
また、本作は横スクロールアクションだけではなくアドベンチャー的な要素も少しあり、随所に"和"のテイストが散りばめられているあたりは、コナミの『がんばれゴエモン』シリーズを彷彿させる。敵キャラも日本でよく知られた昆虫や動物、それと妖怪がモチーフとなっているものが多い。
操作感
本作のタイトルにもあるとおり、狐の獣人(半神半妖?)の主人公「ユズ」は、大きなシッポが生えている。しかし、道中これを振って敵を攻撃したり、ゆっくり落下したり、空を飛んだりはできない。
マリオシリーズをいくつかプレイしたことのある自分としては、シッポがあるのにこれらのアクションができないことに、しばらく違和感があった。
とはいえダッシュを続けると溜まるいわゆる「Pゲージ」だったり、坂道で下ボタンを押すと滑り降りたりできるのは、やっぱりマリオ3っぽい。「靴」(≒ヨッシー)はほぼそのままだし、おなじみ「ファイア」や「地蔵」も、それに近いものが存在する。
陸上で普通に動ける「カエルスーツ」が、こんなにも便利で頼もしいものだったなんて……。
難易度
しかも、本作はプレイスタイル「簡単」あるいは「のんびり散歩する」にすると、ステージ攻略中にも任意で使用できるという親切設計。拾い集めたコインを使って購入することもできる。
ステージ自体も、序盤でこのステージギミックが出てくるの? となったりもする。そのあたり、先述のアイテム使用の緩和はバランスがとれているように思う。
ちなみに、プレイスタイルを「難しい」にすると、ストックされたアイテムの利用方法がマリオ3と同じシステムになる。
残機の概念はなく、やられても即時復活してリスタートできる。再開はスタート地点と中間ポイントの通過のほか、扉や井戸(=土管)に入るなどの遷移時も復帰点となっている。やられたさいの演出もスキップできて、わりと繰り返し遊びやすい。
しかし、メインストーリークリア後のエクストラステージは、後半から俗に言う「甲羅ジャンプ」を前提とするステージとなっており、難易度が跳ね上がる。ワンミスも許されないシビアなセットプレイが要求される、だいぶ歯ごたえのあるものとなっている。
自分は現時点で、ステージ7-6で挫折中。
ストーリー
大枠となるストーリー的なものもちゃんとあって、ユズを取り巻く女の子(?)3人の恋模様が描かれる。ユズの冒険の裏でなにが起こっているのか、後半になって徐々に明かされるのが見どころ。
不満点
プレイ上でちょっと不親切に感じたのは、パワーアップに関する説明が不足している点。パワーアップした姿でできることと、その操作説明がほぼ無い。だいたいの場合コントローラーを適当にガチャガチャしていればそのうち判明するからいいのだけど、『星のカービィ』シリーズのコピー能力の説明くらいの簡単なものが添えられて、プレイ中になんらかのかたちで確認できるようになっているといいな、と思った。
まとめ
ほぼマリオ3ながらも現代風にリファインされていて、かつやりごたえのある良質なゲームだった。ドット絵も可愛らしく、しかも違和感が小さく硬派にまとめている印象なのは、日本の習俗をしっかりと知ったうえでデザインされているんだろうなと感じた。
終。