いつか消える文章

本当は、ペンとノートを持ち歩くことにあこがれている。

リズとルカのマホウのカバン 所感

なにかゲームがしたくて、Steamで新作として一番上に表示されていた「リズとルカのマホウのカバン」を購入、プレイしてみた。
ストーリー上、とりあえずの一区切りとなるところまで進めた。
このゲームに関しては特になんの予備知識もなく、パソコンでSteamを開いたらたまたま新作として発売されたばかりのこのゲームが紹介されていたところ、ローグライクもたまにはいいかと思い購入してみた次第。
 
2Dドットの小さなキャラクターたちがわちゃわちゃ動く、アクションゲームである。

ダンジョンである塔の内部を散策しながら、上階へ上っていくシンプルな仕組み。言い換えれば、それ以外することがない。
ゲームは、道中のアイテムを拾って、物理攻撃と魔法攻撃の手段を得ることから始まる。迫りくる敵を倒すなりかわすなりしながら、上のフロアに繋がる階段を探し出す。これを繰り返す。
 
上階になるにつれ当然敵も強くなる。主人公自身のレベルアップによる能力上昇もあるけど、それだけでは敵の強化に追いつけない。
肝となるのは、アイテムを組み合わせることができるシステムにある。拾ったアイテムはすべて「魔法のカバン」こと5×5マスのインベントリに無造作に置かれ、自由に並べ替えることができる。その並び方によっては、アイテムにさまざまな変化が起こる。

装備品の強化を行うことにより、組み合わせによっては爆発的な攻撃力を得ることができる。薬による自身のステータスの底上げもここで行う。
また、たいていのアイテムは同じものが3つあるとひとつに結集でき、それが消耗品ならそのまま使うよりも使用回数がちょっとだけ増えたり、武器や魔法ならより強力になったりする。
そのほか、攻撃にステータス異常を付与したり、複数の武器を同時に振ることができるようになったりと、とにかくいろいろなことがカバンのなかで起こる。
ちょっとしたパズル要素である。このルールを理解することが、攻略の鍵となる。
 
マップはランダム生成、アイテムの配置もランダムで、序盤から強力なものが手に入ったりもすれば、いつまで経っても弱いままだったりと、システム特有の「ムラ」がある。この点は、ローグライクなら妥当だと思う。
問題はスタミナである。スタミナの概念があり、なにもしなくても時間経過で減ってゆく。これが0になってもゲームを進行できるけど、HPとMPが自然回復しなくなり、ダッシュもできなくなるので、難易度は上がる。回復するにはダンジョン内に落ちている「パン」を拾って食べることでしかできない。このパンをいかに拾い上げられるかが長期戦の要となるものの、これも数あるうちのアイテムのひとつなので、無いときはまったく無かったりする。このあたり、回復手段がもう少し欲しいところだ。

アイテムが複数個入っている「宝箱」も出現する。しかし、いわゆる「ミミック」であることが多く、これがめっぽう強い。苦労して倒しても良質なアイテムをドロップすることはあまり無く、それどころか手持ちのアイテムを奪う攻撃を持っているため、宝箱はむしろトラップの一種という認識になった。ここも、バランスを変えてほしいところである。
 
細かい部分で難はあるものの、自分の組み上げたい武器や魔法がうまいこと揃っていくと、大量の敵をスパンスパン一掃できたりもするので、軽快に進められ爽快である。
言ってしまえば、「火力は正義」だ。敵をせん滅する手段を如何にして得られるかが勝負である。
自分が扱いやすい攻撃手段を見つけ、カバンの中身と相談しつつ、あとはローグライクアクションの神様に祈っておく。その心意気でクリアしていくしかない。
ストイックなゲーマー向けだと思う。
 
終。