いつか消える文章

本当は、ペンとノートを持ち歩くことにあこがれている。

JBLのスピーカー Pebbles と Quantum Duo を聴き比べる

パソコンの音声再生用に使用するスピーカーとして、JBLの「Quantum Duo」を入手した。これまで使用してきた「Pebbles」と音色の比較をしてみた。
 

導入経緯

 

撮影スペース用のスピーカーとして当初用意していたのはPebblesだった。
このスピーカーは発売して間もない頃入手して使用していた時期があり、音が良いのは知っていた。配線がパソコンとUSB一本繋ぐだけで済んでしまうのがスマートでいいなと思って購入したのだけど、音が思いの外良くて驚いたのだった。USBバスパワーのスピーカーでこれだけ鳴ってくれれば十分じゃないか。当時それまで使っていたONKYOの最廉価デジタルプリメインアンプとYAMAHAだかTANNOYだかのスピーカーよりも気に入ってしまったほどだ。
 
とにかくPebblesの音に関しては好印象なのと、わざわざアンプを置きたくないのもあって、引っ越しに合わせて買い直してみたのだけど、独特なカタツムリ型のデザインがどうにも気に入らないというか、目に付いて落ち着かない。確か以前手放したのもそんな理由だった気がする。机の上に丸っこいものがあるのがダメな性分なのだろうか。本当に不快なものは何年経ってもそのままなようだ。
あと、パソコンの電源を落としたあとにスピーカーもOFFにすると、しばらくするとなぜがスピーカーだけONになる現象が起きた。またOFFにしてみても、再度ONになったりする。何度か繰り返してようやく完全OFFになる。しかも再現性が無く、ちゃんと電源が落ちたままの状態になることもある。以前はこんな現象無かったし、パソコン側の問題かと調べてみたけど、よくわからない。気味が悪いので別のスピーカーに変更を模索していた。
 
そこまで本格的なものは必要なく、オーディオデバイス系の機器を別途用意したくもなかったので、アクティブスピーカー、ひいてはDAC内蔵スピーカーで簡便に組めるものを探していた。そんななか、同じくJBLでゲーミングシリーズのひとつQuantum Duoが気になったので使ってみることにした。

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ゲーミングを謳っているけどLEDが光っていなければそこまでケバくなく、割と凡庸な小型アクティブスピーカー然としている。Pebblesと異なり100V電源が必要だけど、パソコンとはUSB接続ができる。音楽と合わせて光る目障り極まりないLEDもちゃんと消すことができるのでよし。これで音が良いなら、こちらをメインにしようと考えていた。
 

出音比較

 
実際の出音は動画のとおり。


www.youtube.com

どちらのスピーカーもUSB接続とし、再生する各ソースごとに聴感で音圧が揃うよう調節。Windowsの音量ミキサーでは、Pebblesが「8」、Quantum Duoが「50」で固定。
机は天板が集成材で脚が鋼製のよくある安いワークデスク。天板に直置きとした。
収録はMSマイクで行った。左右のスピーカーとマイクが正三角形の頂点に位置するよう配置した。
向かって左側が壁面に近いので、左の音声には若干反響音が乗っているかもしれない。
 
ちなみに、Pebblesは入手当時6,000円くらい。Quantum Duoは17,000円弱で購入。
 

Pebbles

Pebblesは低音が最低限しか出ないけど、音源から旨味成分だけを上手く抽出したような音で、高音域は煌びやかに、中低音域は響きを持たせるように鳴らす。低音が出ない分特に女性ボーカルの音がよく聴こえ、一歩前に出ている。当然ながら出ていない音域もある。だけど、全体的にチープにならずそれっぽく自然に聴こえるよう上手くまとめたな、という感じ。
 

Quantum Duo

対してQuantum Duoは、ガッツリ低音域が出る。Pebblesよりも二回りくらい大きく重量もそれなりにあるため、筐体を使って物量で攻めてくる印象。ただ、下品ではない。ボンボン膨らむような感じではなく、そこそこ締まりのある低音だ。打ち込み系のズンズン来るような曲調ならかなりマッチする。反面、中高音が引っ込んでいるのが残念。ボーカル、エレキギター、ピアノなど、「鳴ってはいるけど」という感じ。特にエレキはもっとギラギラしてくれてもよかったんじゃないかと思わざるを得ない。
 

その後

 
要は、好みの音はやっぱりPebblesだったということだ。しばらく視聴して、結局Pebblesに戻してしまった。
部屋に響き渡らせるような大音量で聴くならQuantum Duoでもいいのかもしれない。だけど、木造アパートの一室でそんなことはできない。小音量で慎ましやかに聴くなら、綺麗に鳴ってくれるPebblesのほうが心地よいのだった。
Quantum Duoにできそうな改善策としては、インシュレーターを履かせてみて低音域を抑えられるかどうかくらいか。気が向いたらやってみようか。