いつか消える文章

本当は、ペンとノートを持ち歩くことにあこがれている。

2021/03/28 (日) TTC製タクタイルキースイッチ3種に触れる

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9時間以上眠った。一度も覚醒せずこれだけの時間寝ていたのは久々だ。
自転車を盗まれる夢を見た。不吉で嫌だな。
 
長時間眠ったものの、昨日の全身の怠さは抜けていない。気落ちした状態もそのままだ。
今日は一日雨予報だけど、午前中は小雨程度だし、風も無い。サイクリングしてもいいけどどうするか。
 
風が出てきた。
 
呼吸が浅い。身体に力が入らない。ダメか。
 
もう何もしたくない。
 
14時まで何もしなかった。
ようやく意識がはっきりしてきた。税関に提出する書類の清書と遅めの昼食として作ったそばを平らげ、ちょうど15時に動き出す。
 
雨は断続的。関東地方の天気図をしばらく眺めていると、飯時に合わせて大雨が降るようなタイミングで雨雲が流れてくるのがわかる。見事。こんな日に外に出るのは「負け」な気がする。
 
またメカニカルキーボードのキースイッチが到着。
「Gateron Ink V2 ブラック」

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これは実用せずテスト用として少量確保しておきたかったもの。いずれリニアスイッチをいろいろ入手して特性を比較したい。その下準備。
一方、昨日手に入れたものは少々手を加えて実用化を目論むもの。現時点でパーツが揃っていないので、そちらが到着次第改良していく。
 
何もしなかったな。数日前久々に同人ゲームを買ったので、それを少しやってみただけか。
 
先日届いたTTC製キースイッチのスイッチテスターを弄ってみる。

morning-sneeze.hatenablog.com

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今回入手したのは6種セット。
  • Golden Red V3 (リニア)
  • Gold Brown V3 (タクタイル)
  • Gold Pink (リニア)
  • Bluish White (タクタイル)
  • Gold Blue (クリッキー)
  • Watermelon Milkshake (タクタイル)

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「Gold Pink(GP)」は最近までメインとして使用してきたキースイッチ。「Golden Red」と「Gold Blue」は今のところ興味がない。触れてみたかったのはタクタイルスイッチである残りの3種。それらをクローズアップしてみる。

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タクタイルのキースイッチは普段使いしたことがない。そんなタクタイル初心者にとって、「Watermelon Milkshake(WM)」と「Gold Brown(GBr)」に大きな違いはないように感じた。バンプを感じ取るまでの距離、抵抗の触覚的な大きさ、底打ちの反動、音の傾向。両者はほぼ同じ。

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ECサイトではWMは「Cherry茶軸ライク」と紹介されていたりするけど、まあ、その通りかなという印象。
 
異なる点は潤滑化の仕方。どちらも工場潤滑だけど、WMはステムの脚とスライダーを薄く「Lube」しているのに対し、GBrは脚にほんの少しだけ潤滑剤が塗られているだけであった。そのためか、キーを押し込むとGBrのほうがわずかにカサつきが大きい。
ただ、そこが違うからといっても大同小異。どちらを選べばよいかと聞かれれば「好きなほうでいいんじゃないかな」と答えるに留めざるを得ない。
 
そのどちらとも明らかに異なる性質なのが「Bluish White(BW)」。

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指を置いて軽く押してみてもバンプを感じるまでの余分な摺動が無く、圧を上げていきある程度までいくとストンと落ちる動作をする。つまり、押し下げる際の抵抗のピークが最上部にあるということ。
これに関与していると思われるステムのいわゆる"脚"の形状も、前述2種と異なっている。

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また、ステム全体にやや付け過ぎじゃないかというくらいの潤滑剤がついている。ただ、この点は個体差がある。今回入手したキースイッチがたまたま多めに塗られていただけかもしれない。
BWだけはスプリングにも塗布されていた。おかげでスプリングノイズは皆無であった。
 
そして、BWには静音機構が備わっている。底打ち時の音が消音軸さながらに小さい。
調べてみると、ボトムハウジングの中央、ステムの軸が収まる穴の底面に小さな樹脂片が仕込まれていた。

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ステムとの衝撃時、これを緩衝材とすることで音を打ち消しているようだ。BWのステムの軸だけわずかに短いのは、この樹脂片の厚みを考慮しているためだろう。
確かに静かではあるけど、消音軸同様に底打ち時の触覚が少しだけ「グニリ」としている。ここは好みが分かれるところだ。
ただ、BWはいわゆる「サイレントスイッチ」ではない。指を離してステムがトップハウジングの定位置に戻る際は、ほかのキースイッチと同様に音が明瞭に鳴る。
 
なお、BWの特徴の一つとして挙げられている「二層スプリング」の効能は、よくわからなかった。

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スペック的にはリニアスイッチであるGPのものと同等で、かなり軽いスプリングではある。
 
これは以前GPを使用していたので解っていたことではあるけど、TTCの防塵構造のステムを採用しているBWは、キーキャップのグラつきが少ない。揺らして比較してみると、特に南北方向が顕著であった。

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KailhのBoxシリーズと同等とまではいかないまでも、制振効果は十分実感できる。
 
タクタイルスイッチを普段使いするつもりはない。しかし、もしも今回の3種から選んで使うとしたら、やはりBWになるだろう。
キーを押し込んでいる最中にバンプがあるスイッチはどうにも気持ちが悪い。その点でBWは初動に力を込めればあとは底まで落ちる動作をするので、違和感が少ないように思う。
また、潤滑がスプリングにまでしっかり施されているのも大きい。大変だからな。グリスアップ。
 
キースイッチで遊んでいたら、日付が変わろうとしている。シャワーを浴びて寝よう。
 
断続的だった雨は、いつのまにか継続して降るようになっていた。朝方まで続くらしい。