いつのまにか寝ていた。
疲れている。「泥のよう」とは正にこのこと。
morning-sneeze.hatenablog.com
去る5月中止になった文学フリマ東京にて、発表する歌集のボーナストラックとして載るはずだった歌詞。
noteには未掲載にする予定だったけれど、このままだと間違いなく埋もれて日の目を見ることがなくなるから、忘れないうちに出しておく。
円錐形ペーパーフィルターの使い比べをしてみる。
「紙臭い」という単語を目にした。それはペーパードリップに使用するフィルターから発する臭いのことらしい。
器具を揃えてコーヒーをドリップするようになってから半年以上、紙の臭いに関して気になることはなかったし、気にすることもなかった。「ニオイなんてあるんだ」という感じだ。
もし今まで飲んでいたコーヒーにペーパー由来の風味が混ざっていたのなら、由々しき事態である。単に混ざっただけでなく、コーヒー本来の風味が変質していた可能性もある。苦味や雑味と感じ取っていたものが実はコーヒー本来の風味ではなかった、なんてこともあり得る。
それを避けるためにはネルやプレスなどの方法に切り替え、ペーパーフィルター式を避ける。またはペーパー不要のドリッパーを使うことになる。どちらにせよ手入れが面倒くさい。淹れたてのコーヒーを自ら作って飲み続ける場合、手間がかかるのは絶対に避けたい。でないと、そのうち自然とコーヒードリップから遠ざかるのがオチだ。
確認してみよう。比べるのは円錐形ペーパーフィルター3種。いずれもAmazonで入手できるものをチョイス。
今まで何の疑いもなく使い続けてきた、というか安価で入手性の高さが頭一つ抜けているから使っていたハリオのV60用のフィルター「VCF-01」。バージンパルプ。
コーノ用をうたうバージンパルプ製のフィルター「KS-20」。
同じくコーノ用のコットンフィルター「MD-26C」。コットンと木材パルプの両方が使われているらしい。
いずれも漂白された真っ白なもの。
ドリッパーはこれも現在愛用のコーノの名門2杯用を共通して用いる。樹脂製。
ドリッパーにフィルターをセットした後、豆を入れずにお湯を一定量注ぎ浸透させたときのそれぞれの所見。
併せて、フィルターを通過したお湯自体の匂いに変化があるか観察。
VCF-01 ハリオV60用
鼻を近づけると微かに何か匂いがある。糊か何かが揮発したような芳香。特段臭くはない。
フィルターを経て落ちたお湯に匂いが移ったかというと、よくわからない。「お湯の匂い」を感じるだけ。
KS-20 コーノ用バージンパルプ
こちらのフィルターにもほんの少し匂いがある。ただ、VFC-01とは異なる芳香だ。やや鼻にツンとくる、酸っぱそうな感じ。
お湯の香りに変化があるかわからないのは同じ。
MD-26C コーノ用コットン
無臭である。フィルター自体から匂いを感じ取ることができなかった。
お湯のほうも変化はない。
以上から、フィルターには臭いを発するものがあり、芳香もペーパーの原料の違いで異なることがわかった。
でも、それがお湯自体に影響を与えるのかについては、自分の鼻ではわからなかった。
自分には感じ取れない何らかの影響があるにしても、それが豆の鮮度やお湯の温度、体調による味覚の変化以上のものかというと、そんなことはないと言わざるを得ないのが実感だ。
そうなれば、普段使いなら安価な定番製品VCF-01でいいんじゃないかという気がする。
臭いのほかに違いが見受けられたのは、抽出されたコーヒーの落ち方だ。
VCF-01とKS-20は、ドリッパーの穴から突き出た部分全体からコーヒーが落ちるのに対し、MD-26Cは円錐の頂点からのみ落ちる。
例えるなら前者は「滲み出る」、後者は「滴り落ちる」ように落ちる。
見た目はMD-26Cの落ち方のほうが美しい。ただ、これが何を意味するのかはよくわからない。
この3種をしばらく使い比べてみよう。
まだ感じ取れていない性質があるのかもしれない。