いつか消える文章

本当は、ペンとノートを持ち歩くことにあこがれている。

(noteアーカイブ)2020/05/23 (土) 生きる世界

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深夜2時。
夜の方が気力が上がるのは、もうずっと変わらない。
たぶん本当は、夜型人間なのだろう。
寝るけど。

何とかやっていける人だけが生きていける。
理性的に物事を考え、判断でき、不可避であることを事務的に消化できる。
それを不自由なく、疑問に思わず自然に、当たり前にできる。
生きようとしなくても生きられる。自身がどう動けば生きられるか知っている。
脳内、あるいは手の届く範囲にごみ焼却施設を持っている。
社会の正体がわからなくても、それっぽいものを築けたり迎合できる。
そういう人が生きていける。
ただそれだけ。

疲れた。
まるで水中にいるかのような、耳が塞がる感覚がある。

緊急事態宣言が解除され自粛要請とやらも緩和されていくと、元の状態に戻るのだろうか。
結局戻るのだろうな。戻ろうとしているから。
今の状態がだいぶ過ごしやすくて、気分が沈む頻度も年始と比べて明らかに少なくなったので、戻らずそのままでいてほしいのだけれど。そうもいかないのかな。よくわからない。
人間が活動しない世界に住むほうが楽。つまり今までの世界で自分に圧し掛かっていた生きづらさが、世間様の"自粛"によって軽減された。
そうだとすれば、やはり自分が社会に向いてないことの裏付けとなるのだろう。もう散々わかりきっていたことだけど。

人間社会を変えられるのは人間ではないことが明らかとなった。
人間社会を強制的に抑えつけ変質させられるのは、今回は未知のウイルスだった。
別にウイルスでなくてもいいから、現代人が自粛せざるを得ないような外的要因が定期的に訪れてはくれないものか。

そのほうが生きやすいことが分かっちゃったんだもの。

めったに行かない地元の本屋で参考書を買い、帰宅後に新豆のコーヒーを淹れる。
タンザニア/キゴマ/ディープブルー。やや深めの中煎り。「N39」と呼ばれるブルボン系の品種らしい。
いわゆるキリマンジャロ。「ディープブルー」はブランド名かな?
豆の状態では、香ばしさの中にやや酸っぱそうな芳香がある。挽くと濃厚でフルーティな香りが一気に広がる。
淹れたお味の方は、酸味寄りのバランス。葡萄やイチジクのような酸味と苺のような親しみのある甘みが残る。苦味はそれほどないけどコクがあり、飲みごたえがある。冷めても美味しい。鼻に抜ける香りが巨峰のよう。
華やかではないけどその分刺激も少なく、飲みやすいコーヒーだ。
それにしても、「ディープブルー」って何に準えているのだろう。